Japanese
English
実践報告
半側空間無視に対するリハビリテーション支援ゲームの開発とその使用経験
Development and use experience of the game to support the rehabilitation of patients with unilateral spatial neglect
仲村 有希
1
,
眞玉 優美
1
,
萬谷 和日子
1
,
梶原 治朗
1
,
松隈 浩之
2
,
服部 文忠
1
Yuki Nakamura
1
,
Yumi Madama
1
,
Wakako Yorozuya
1
,
Jiro Kajiwara
1
,
Hiroyuki Matsuguma
2
,
Fumitada Hattori
1
1長尾病院
2九州大学大学院芸術工学研究院
キーワード:
高次脳機能障害
,
半側空間無視
,
支援機器
Keyword:
高次脳機能障害
,
半側空間無視
,
支援機器
pp.595-599
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201732
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:今回,半側空間無視患者の訓練への積極性や注意の持続性の向上を目的に,大型タッチパネルディスプレイを用いた半側空間無視訓練支援ゲームを実施し,その有用性を検討した.支援ゲームは画面上の非無視側にターゲットとなるオブジェクトが提示され,対象者がそれを継続的にタッチしていくと,音や映像の演出を伴いオブジェクトが徐々に無視側へ移動し,視線誘導を促すゲーム性を有している.回復期リハ病棟入院中の脳血管障害患者 3名に対し,通常作業療法と支援ゲームによる付加訓練を計8週間実施した.結果,付加訓練期間で,机上検査では点数が向上し,ADL場面では無意識的に無視側へ注意を向けることが可能となった.ゲーム本来の没入感を得ることで,訓練への積極性や注意の持続につながったことから,従来の視覚走査訓練の導入が難渋する場面等において,より効果的に訓練導入を促すアプローチとして臨床応用が期待できる.
Copyright © 2019, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.