Japanese
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研究
急性期脳卒中患者のリーチ動作練習がFIMに与える影響
The influence of the reaching exercise program of acute stroke patients on FIM
中山 淳
1
Jun Nakayama
1
1関西福祉科学大学
キーワード:
脳卒中発症後
,
リーチ動作練習
,
FIM
Keyword:
脳卒中発症後
,
リーチ動作練習
,
FIM
pp.91-97
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201583
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Abstract:脳卒中発症後,意識レベルが低下している患者に対して急性期リハは不可欠とされているが,作業療法の有効性を検討した報告は少ない.そこで,リーチ動作が日常生活動作(ADL)と意識レベルにどのような影響を与えるのか検討した.
JCSのⅡ桁で指示理解が可能である患者35例を対象とした.評価項目は,FIMおよびGCSを用いてリーチ動作を実施していない群(以下,CR群)と,従来の作業療法にリーチ動作を加えて実施した群(以下,RC群)に分類し,FIMおよびGCSの変化量を,初回と2週間経過時に比較検討した.GCSは両群間に有意差を認めなかった.2週間経過時FIMでは,認知機能と合計点数で,RC群が有意な改善を示した.JCSで意識レベルがⅡ桁の患者であっても,全身状態を管理したうえでリーチ動作練習を実施することで,認知機能を向上させ,積極的なリハへつなげられることが示唆された.
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