昭和の暮らし・第22回
赤ちゃんにまつわる思い出
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.1200
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201491
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1960年(昭和35年)ごろまで,出産は「お産婆さん」によって自宅で産むのが主流であった.その後,病院や診療所での出産が増加し,1970年(昭和45年)以降は,自宅での出産は,あまりみられなくなっている.「団塊の世代」と呼ばれる,戦後すぐのベビーブームに産まれた方の多くは自宅出産であったことがうかがわれる.
ちなみに戦前は「産婆」とか「お産婆さん」と呼ばれた職業は,1948年(昭和23年)に公布された「保健婦助産婦看護婦法」により「助産婦」という名称になり,現在は,2002年(平成14年)に同法が「保健師助産師看護師法」へと改正されたことにより「助産師」と改められている.
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