昭和の暮らし・第18回
「キャラメル」にまつわる思い出
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.588
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201326
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駄菓子屋さんへ小銭を握りしめて出かけた思い出は多くの方と共有できる.しかし,その小銭が1円玉なのか,10円玉なのか,100円玉なのかは,世代によって変わってくる.もしかすると円ではなく銭かもしれない.
なかでもキャラメルは高嶺の花でもあった.キャラメルの語源は,カラメルと同じで,ポルトガル語(caramelo)に由来する.日本では現 森永製菓の森永太一郎が1899年(明治32年)に創始したとされるので,ほぼ120年近い歴史をもつ菓子ということになる.同社やグリコ,明治製菓等のキャラメルの味と箱は,年齢が長じても忘れがたいといえまいか.
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