提言
精神科作業療法
早坂 友成
1
Tomonari Hayasaka
1
1杏林大学
pp.594-595
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201330
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はじめに
私が精神科の領域に身を置くようになり,今年で20年目の節目の年となった.作業療法士(以下,OT)を志し,養成校に入学したのは1995年(平成7年).当時はリハビリテーション(以下,リハ)に関する情報は少なく,作業療法がどのような療法で,どのような仕事かさえも具体的には理解せずに進学した.無知な私の決断であったようにも思うが,当時のリハは現在とはまったく異なる状況であった.その状況は医療保険や介護保険の改定の変遷からも垣間見ることができる.
あれから20年以上が経過し,若手とはいえない歳になった私は,これからの作業療法の未来を考えることが多くなった.特に,今後の精神科作業療法は国内外でどのように成長し認知されていくのか,大変興味深く思う一方で,不安と期待が交錯する.このたびの機会では,“精神科作業療法”を題目とし,提言させていただく.
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