Japanese
English
実践講座 精神科作業療法のエッセンス・2
うつ病
Comprehension of depression and treatment-strategy of occupational therapy
早坂 友成
1,2
Tomonari Hayasaka
1,2
1杏林大学保健学部リハビリテーション学科
2杏林大学医学部精神神経科学教室
1Department of Rehabilitation, Faculty of Health and Sciences, Kyorin University
2Department of Neuropsychiatry, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
うつ病
,
作業療法
,
評価
,
作業活動
Keyword:
うつ病
,
作業療法
,
評価
,
作業活動
pp.651-655
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202853
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うつ病治療の重要性が本邦で特に取り上げられるようになったのは1999年頃のことであった.14年連続して自殺者数が3万人を超え,健康問題における自殺理由の内訳においては,うつ病が最も多く,この傾向は現在も続いている1).
うつ病は再発率の高い精神疾患であることが報告されている.2003年より全米で実施されたSequenced Treatment Alternatives to Relieve Depression(STAR*D)による大規模臨床試験では,うつ病患者に対して薬物療法や精神療法などを段階的に複数併用しても,約1/3の患者は寛解しなかったことが明らかになった2).また,世界保健機関(World Health Organization)による調査3)では,うつ病は2023年にはすべての疾患におけるDisability Adjusted Life Year(DALYs)の1位になると予測されており,うつ病治療の重要性は国内外において共有されている.
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