Japanese
English
特集 精神科疾患のリハビリテーション
精神科作業療法
Psychiatric Occupational Therapy
山口 芳文
1,2
,
片岡 圭美
3
Yoshifumi Yamaguchi
1,2
,
Masumi Kataoka
3
1昭和大学保健医療学部作業療法学科
2日本保健医療大学作業療法学科設置準備室
3井之頭病院デイケア室
2Department installation preparation room, Japan University of Health Sciences
キーワード:
精神科作業療法
,
治療構造
,
作業活動
Keyword:
精神科作業療法
,
治療構造
,
作業活動
pp.969-975
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200759
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はじめに
精神障害に対する作業療法(Occupational Therapy;OT)の目的は,対象者の評価および治療・支援である.評価は情報収集,観察,面接,検査からなり,対象者理解を深めていく.治療・支援を行うには,そのための明確な治療構造〔作業療法士(Occupational Therapist)の治療的態度,作業活動の利用,集団の活用,実施場所や時間など〕の設定が重要である.常に治療・支援の治療構造を吟味しながら対象者の主体的な生活の獲得をめざすのが精神科OTの目的である.
精神科OTでの対象疾患は,従来は入院中の統合失調症が中心であったが,最近では気分(感情)障害,認知症,神経症性障害,広汎性発達障害などと広がり,急性期から担当することも多い.さらに入院から地域へと臨床の場が移りつつある.精神障害領域の作業療法士は精神科OT部門(入院,外来)や精神科デイケア部門で勤務している者が多い.
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