Japanese
English
特集 アルコール依存症と作業療法
アルコール依存症の作業療法
Occupational therapy of alcohol dependence syndrome
長雄 眞一郎
1,2
Shinichiro Nagao
1,2
1横浜リハビリテーション専門学校
2専門学校白寿医療学院
pp.1162-1168
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201101
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:アルコール依存症の作業療法とは?
Q2:アルコール依存症の精神病理を学ぶには?
Q3:当事者の語る体験を重視した医療とは?
はじめに
わが国のアルコール依存症(以下,ア症)の治療や予防活動は,当事者たちの自助を皮切りに,治療者,行政,酒造販売会社,さらに市民団体と,それぞれの立場が違うものの協働で歩んでいる.そして,2013年(平成25年)にアルコール健康障害対策基本法が成立するまでは,多くの当事者やア症関係者の奮励があった.本稿は当初の当事者の動きに焦点を当てながら,わが国のア症リハビリテーションプログラム(alcohol rehabilitation program:ARP)の始まりのころを中心に述べる.並行して作業療法の歩みを述べ,さらに当事者と筆者との絡みの中で,OTとして得た知見のいくつかを紹介する.
Copyright © 2017, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.