Japanese
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研究
回復期リハビリテーション病棟入院患者におけるADL自立度の改善にかかわる要因—食事の自立度,栄養状態,意欲との関連
Factors associated with improvement in ADL status in convalescent rehabilitation ward inpatients: Relationships among eating status, nutritional status and motivation
秋濱 裕貴
1
,
三橋 佑平
2
,
澄川 幸志
2
,
田中 真
3
,
加藤 拓彦
3
Yuki Akihama
1
,
Yuhei Mitsuhashi
2
,
Koshi Sumigawa
2
,
Makoto Tanaka
3
,
Takuhiko Kato
3
1西堀病院
2福島県立医科大学
3弘前大学大学院
キーワード:
ADL
,
栄養
,
食事
Keyword:
ADL
,
栄養
,
食事
pp.493-498
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202105
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Abstract:ADL自立度の改善には,栄養状態や意欲が関連することが報告されている.これらの報告は横断的研究によるものである.本研究では,先に挙げられた要因を縦断的に調査し,要因の縦断的変化がADL自立度の改善に関連するか検討した.対象者は回復期リハ病棟入院患者とし,基本情報,ADL自立度,食事の自立度,栄養状態,意欲について評価を行い,二項ロジスティック回帰分析を用いて,入退院時にADL自立度の改善に関連する要因について分析した.結果,ADL自立度の改善度の関連要因に栄養状態の改善度があり(OR=1.78,p=0.01),栄養状態改善の関連要因の主たるものは食事の改善度であった(OR=4.44,p=0.01).以上より,ADL自立度の改善を図るためには,入院早期から栄養状態の改善を図るために,食事の自立度を改善するためのリハを展開することが有効であるものと考えられた.
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