Japanese
English
研究
折り紙作業がもたらす気分の変化と色に対する印象との関係
Relationship between impression of color and change of mood caused by origami activity
澄川 幸志
1
,
佐藤 ちひろ
1
,
田中 真
1
,
前田 さよ子
2
,
加藤 拓彦
1
Koshi Sumigawa
1
,
Chihiro Sato
1
,
Makoto Tanaka
1
,
Sayoko Maeda
2
,
Takuhiko Kato
1
1弘前大学大学院保健学研究科
2帯広協会病院
キーワード:
折り紙
,
心理
,
色彩
Keyword:
折り紙
,
心理
,
色彩
pp.597-603
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202134
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Abstract:折り紙作業における折り紙の色に対する印象の違いと気分との関連について検討した.対象者は若年健常者30名.色条件は,無彩色,暖色,寒色の3つとした.折り紙課題は,折り紙を組み合わせてできる24面体とした.気分評価は作業活動前後に行い,色に対する印象評価は作業活動後に行った.その結果,無彩色では「落ち着く/元気でない」といった気分に変化し,「静かな/冷たい」といった印象が関連していた.暖色では「楽しい/幸福な」といった気分に変化し,「やわらかい/親切な」といった印象が関連していた.寒色では「いらいらする/元気でない」といった気分に変化し,「暗い/かたい/つまらない」といった印象が関連していた.以上より,作業活動そのものの特徴に加えて,色自体がもつ効果,色への印象を考慮して作業活動を提供する必要があることが考えられた.
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