特集 認知症—身体障害合併症を中心に
扉
池田 吉隆
1
,
澤 俊二
2
,
竹内 さをり
3
1医療法人社団 輝生会
2金城大学
3甲南女子大学
pp.111
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200830
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特集にあたって
近年,認知症者の増加は社会問題化しています.厚生労働省の発表によると,認知症者の数が2025年には700万人を超えると予測され,現在の約1.5倍の数になるといわれています.これを受けて,認知症に対する取り組みも各方面で活発に展開されています.将来的には,地域で支える体制構築が求められ,地域包括ケアシステムの主要疾患になることと思われます.
このような社会情勢の中,認知症を対象とし治療を展開してきた作業療法に求められる期待は,さらに大きくなると考えられます.近年,認知症者は,中核症状やBPSDへの対応が必要とされるだけではなく,身体障害を合併するケースも多く現れ,より多角的に統合したアプローチが求められています.そこで今回「認知症—身体障害合併症を中心に」というテーマで特集を企画しました.
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