増刊号 上肢・手の機能と作業療法—子どもから大人まで
第1章 上肢・手の機能と作業療法
9 —上肢・手の作業療法評価:成人—客観的機能評価法と患者立脚型評価法
佐藤 真一
1
Shin-ichi Sato
1
1藤田保健衛生大学
pp.664-667
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200978
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はじめに
作業療法評価は,国際生活機能分類(ICF)に落とし込むことで,データの欠落が少なく,全般的な評価を遂行することが可能となる.評価は心身機能・身体構造を主眼として想定されやすいが,活動,参加と背景因子も必要項目とすることが望ましい.近年,多くの施設において,評価・治療計画を進めるにあたってトップダウンアプローチを用いるケースが多くなっていると推測される.従来実施されていたボトムアップアプローチとの差異を認識し,情報の欠落がないよう効率的な評価を進めていくことが重要である1〜3).
本稿では,基本的に臨床場面で実施されている客観的機能評価法の解説と,近年多くの場面で評価・実施され報告が行われている患者立脚型評価法を紹介する.
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