Japanese
English
経験と考察
年代別にみた腱板修復術後の患者立脚型評価
-――日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準と比較して
The patient-based outcome after rotator cuff repair by age
菅野 敦子
1
,
相澤 利武
2
A. Kanno
1
,
T. Aizawa
2
1福島労災病院整形外科
2いわき市立総合磐城共立病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Fukushima Rosai Hospital, Iwaki
キーワード:
rotator cuff repair
,
JOA score
,
Shoulder 36
Keyword:
rotator cuff repair
,
JOA score
,
Shoulder 36
pp.1111-1113
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1111
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
腱板断裂患者に対する腱板修復術は,肩の疼痛除去や機能回復を目的として施行される.術後の患者側の満足度は,医師側の評価と比べて必ずしも高いとは限らないことが報告されている1).また,可動域(ROM)や筋力が同等であっても,中高年と高齢者とでは日常生活や仕事などで肩の使用頻度が異なるため,患者満足度に違いがある可能性を考えた.
肩関節疾患における患者立脚型評価としてShoulder 36 Version 1.3(Shoulder 36)が開発され,信頼性,反応性とも十分であることが報告されている2).
本研究の目的は,Shoulder 36を使用して腱板修復術後の患者側評価を年齢別に行うこと,医師側の評価で使用されている日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOAスコア)との相関を調べることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018