提言
作業療法士による内部障害リハビリテーション—内部障害作業療法
後藤 葉子
1
Yoko Goto
1
1札幌医科大学
pp.446-447
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200918
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日本にOTが誕生して,半世紀を迎えた.毎年7,000人以上のOTを目指す学生が養成校に入学し,有資格者数は8万人を超える専門職集団となった.この50年の間に,日本の社会は大きな変貌を遂げている.医学の進歩や生活環境の変化により,日本は「高齢化社会」から「高齢社会」,「超高齢社会」へと,世界でも例をみない速さで高齢化が進行していった.それに伴い,障害者の高齢化や障害の多様化・重度化が進んだ.また,日本の疾病構造は,感染症等の急性疾患から,がんや循環器疾患等の生活習慣病が基となって発症する慢性疾患の増加へと変化していった.
作業療法学に関していえば,私が学んだ時代の身体障害作業療法学,精神障害作業療法学,発達障害作業療法学の3分野に老年期作業療法学が加わり,在宅等,医療施設以外で実践される地域作業療法学へと展開され,今後もさらに専門分化が進んでいくことが予想される.
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