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特集 内部障害への作業療法—リスク管理に留意して
重症度別内部障害への作業療法
Occupational therapy to internal medicine according to the severity
髙島 千敬
1
Kazunori Takashima
1
1広島都市学園大学
pp.221-227
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200503
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Key Questions
Q1:内部障害の対象者の適切な活動の予測はどのようにするか?
Q2:呼吸器・循環器疾患における重症度に応じた介入のポイントは何か?
Q3:重複障害における注意点にはどのようなものがあるか?
重複障害と作業療法
2006年(平成18年)の厚生労働省の身体障害児・者実態調査1)によると,重複障害の割合は,内部障害と肢体不自由の重複が約3割,3種類以上の障害の重複が約2割であると示されており,重複障害患者の半数近くが内部障害に他の障害を合併していることが推測される.
また,たとえば高血圧疾患の心血管病リスクには,糖尿病,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)等が挙げられているように2),内臓疾患個別の対応では不十分となってしまうのが実際であり,関連する臓器の機能状態の把握は欠かせないものである.
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