多職種を交えたリハビリ事例検討会・第6回
屋外歩行能力維持のため地域の社会資源の活用が必要な事例
林野 翔太
1
,
川越 雅弘
2
1さかいリハ訪問看護ステーション・横浜
2国立社会保障・人口問題研究所,社会保障基礎理論研究部
pp.1416-1421
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200795
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事例提示
Aさん,50代,男性.身長185cm,体重88kg.要介護2.妻,次男,長女との四人暮らしで,主介護者は妻と次男.
生活歴,職歴:病前は運送業(長距離トラック運転手で地方へ荷物を運んでいた)に従事しており,自宅へ帰ることが少なく,家族とのかかわりは少なかった.
趣味:フィギュア収集,鉄道,釣り
病歴・経過:2013年秋に脳出血を発症し,入院.その後,在宅復帰し,2014年11月まで機能・活動中心の訪問リハを受けていた.しかし室内での転倒をきっかけに屋外歩行に対する恐怖感が強くなり,デイケア以外の外出機会はなくなった.訪問リハスタッフの退職に伴い,屋外活動の獲得を目的に当事業所へ移行となった(2015年4月).
介入を継続することで恐怖感が軽減したので,訪問リハ(週1回)での外出訓練を導入.ケアマネジャーと協働し,ヘルパー(週1回)と情報共有をしつつ,身体介護(外出介助)に移行した.また,自発的な外出に向け,自立支援センター(自力で週1回外出)とも協働し,喚語困難に対してSTによる介入を開始した.
処方薬(朝-昼-夜-就寝前):ニフェジピン20mg(降圧剤)2-0-2-0,イミダプリル塩酸塩5mg(降圧剤)2-0-2-0,ファモチジン10mg(胃薬)2-0-2-0,ロキソプロフェンNa錠60mg(消炎鎮痛剤)3-3-3-0
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