Japanese
English
実践講座 住環境整備の実際
6.屋外へのアプローチ
House Remodeling and Technical Aids: Outdoor Accessibility for the Home-bound Disabled.
松葉 貴司
1
Takashi Matsuba
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター地域サービス室
1Community Service Division, Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
福祉機器
,
家屋改造
,
屋外アプローチ
,
社会参加
Keyword:
福祉機器
,
家屋改造
,
屋外アプローチ
,
社会参加
pp.541-546
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108398
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はじめに
日本の家屋は,気候風土や建築技法そして生活習慣などが融合した結果,地面から45cm以上(建築基準法施行令第22条)という床が高い構造である.この段差を乗り越えて外出することは,移動能力に制限を有する障害者にとって難易度が高い動作である.また外出は,介助する家族にとっても身体的な負担が大きく,さらには介助のための時間を捻出したり,タクシーなどの交通手段を手配するといった時間的・経済的な負担が予想される行為といえよう.
われわれ人間は社会的動物であり,外界とのアクセスつまり社会参加の機会を維持することは,身体的・精神的な活動性の維持やQOLの向上に有効である.しかし,在宅生活を送る重度身体障害者の外出を計画するに際には,建物の中から屋外へアプローチするための手段が問題となることが多い.そこで本稿では,こうした物理的なバリヤーを解消して,屋外へのアプローチ手段を確保するための家屋改造について述べる.
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