高齢・超高齢透析患者の致死的感染症
肺炎 誤嚥性肺炎
塚本 美鈴
1
,
泉川 公一
1長崎大学病院 感染制御教育センター
キーワード:
Ampicillin
,
Sulbactam
,
危険因子
,
肺炎-嚥下性
,
予防接種
,
肺炎球菌ワクチン
Keyword:
Ampicillin
,
Pneumonia, Aspiration
,
Risk Factors
,
Sulbactam
,
Vaccination
,
Pneumococcal Vaccines
pp.151-158
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206379
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肺炎は2011年以降,脳血管障害を抜いて全死亡原因の第3位となり,入院肺炎の多くは70歳以上の高齢者が占め,そのほとんどが誤嚥性肺炎である.口腔・咽頭や胃内容物を喉頭や気道内に誤嚥し,その結果生じた肺炎を誤嚥性肺炎という.高齢者では咳,痰,発熱などの肺炎に典型的な症状に乏しいこともあるため,早期発見・治療のためには,いつもと違う患者の様子に注意が必要である.治療には口腔内常在菌や嫌気性菌の関与が強くなるため,それらに活性を有するβラクタマーゼ阻害薬配合のペニシリン系薬(SBT-ABPCなど)を使用する.誤嚥性肺炎は繰り返すことが多く,さまざまな予防策を講じることが再発予防に重要である.
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