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特集 めざそう,就職!障害者雇用支援の今
企業と求職者をつなぐ—公共職業安定所専門援助部門における雇用支援
Recruitment consulting for people with disability
宮崎 宏興
1,2
Hirooki Miyazaki
1,2
1特定非営利活動法人いねいぶる
2兵庫労働局龍野公共職業安定所専門援助部門
pp.408-410
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200554
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Key Questions
Q1:障害者の職業リハビリテーションと国際労働機関とは?
Q2:公共職業安定所専門援助部門における精神障害者雇用トータルサポーターの役割とは?
Q3:公共職業安定所専門援助部門で行う雇用支援とは?
はじめに
筆者は,特定非営利活動法人いねいぶるにて,障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業所(就労移行支援・就労継続支援・共同生活援助・地域活動支援・相談支援等)に従事しつつ,2007年(平成19年)より,兵庫労働局龍野公共職業安定所専門援助部門の精神障害者雇用トータルサポーターとして,企業と求職者をつなぐ一端を担っている.
筆者が日ごろの業務から感じるのは,本来の障害者の雇用支援には,医療デイケアや就労系障害福祉サービス事業所等を段階的に利用し行われる,いわゆる職業訓練といわれるようなものだけではなく,求職者の職業選択や(希望する職場や目標を決めたり,それに必要な技能を検討・開発すること),求人事業所の開拓(業務の切り出し,キャリア形成のための職場体験も含む),継続した雇用管理支援(労務管理や,働く障害者および雇用事業所へのサポート)等を一体的に行う雇用支援体制が必要だということである.そのためには,従来からの,競争的な一般雇用と障害者雇用という形態だけでなく,より多様な雇用形態や方法を,創造し挑み続けなければならないだろう.
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