特集 東日本大震災とまちづくり
扉
長谷川 敬一
1
,
中村 春基
2
,
香山 明美
3
1竹田綜合病院
2一般社団法人 日本作業療法士協会
3宮城県立精神医療センター
pp.1241
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200425
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特集にあたって
東日本大震災から5年が経過しようとしている.「遅々として進まない復旧・復興作業」と報道されてはいるが,少しずつ被災地の状況は変わりつつある.われわれOTも,単なる仮設住宅支援活動からまちづくり,地域づくりへの関与が求められる.
今回,5名の方々にそれぞれの立場での報告をお願いしたわけであるが,まちづくり,地域づくりにおいては,皆さん共通して,何かをしてあげるという意識から始まるのではなく“隣人を知ること(中村氏)”,“地域の方々とよく話し,足を運び,顔を知っていただき,そして知ること(高梨氏,菅原氏)”等の,“地域の人たちとの実際の泥臭いかかわり(大貫氏)”こそが重要だと述べていることが興味深い.逆に“その地域の現状を知らない”ということが,どれほどその地域の人々を傷つけるか(中村氏,清山氏)を理解しなければならないと,つくづく考えさせられる.
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