特集 地域で役立つOTになるために—高齢者のヘルスプロモーション編
扉
谷川 真澄
1
,
香山 明美
2
,
中村 春基
3
1有限会社なるざ
2東北文化学園大学
3日本作業療法士協会
pp.203
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202894
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特集にあたって
団塊の世代が90歳に到達し医療・介護の需要が高まる2040年に備えて,健康寿命の延伸は重要な国家課題の一つである.高齢者を含むすべての国民が,健康について関心を高め,学び,適切な活動と参加の選択を続けながら,自分らしい人生を歩むことが求められている.
2020年度(令和2年度),国は「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」を施策に掲げ,そこにかかわる医療専門職として「作業療法士」の職名を明記した.これからはOTがどのような専門性でどのように地域保健領域へ参画(企画,教育,指導,助言,現場支援等)すべきなのかを明らかにしていかねばならない.それは「作業は人を元気にする」とする作業療法の幅広い効果を示していくことでもあり,「作業療法の有効活用」,「作業療法の社会化」という重要なテーマへとつながっている.
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