特集 病院における作業療法
扉
三瀬 和彦
1
,
中村 春基
2
,
山本 伸一
3
1甲府城南病院
2一般社団法人 日本作業療法士協会
3山梨リハビリテーション病院
pp.463
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200229
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特集にあたって
日本における作業療法は,介護予防から急性期・回復期・生活期・終末期と多岐にわたって行われている.医療分野は入院日数の短縮が進んでいるものの,世界の中では比較的優遇されているだろう.回復期リハビリテーション病棟もこの国の特徴であり,勤務しているOT数が非常に多い.しかしながら,すべてのStageへ関与できる体制であることは,世界的にめずらしい.であれば,わが国の作業療法は私たちが創るしかない.すべての国民に作業療法を.これを展開するための情報発信のひとつとして本誌がある.
近年,機能分化されている医療・介護分野では,OTの役割の明確化が求められている.超高齢化社会を迎えるこの国では,2025年の地域包括ケアシステム構築に向け,「病院」から「地域へ」という流れの中でその仕組みが再編されつつあるだろう.一方,「病院」は急性期から終末期まで,その役目がある.作業療法のあり方も異なるはずだ.
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