Japanese
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特集 心臓リハビリテーションの今—重複障害に対する作業療法
重複障害患者の入浴を中心としたADLへのかかわり
Occupational therapy practices on bathing for patients with multimorbidity and multiple disabilities
高岡 宏
1
Hiroshi Takaoka
1
1松山赤十字病院
pp.1180-1185
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200408
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Key Questions
Q1:入浴が心身に与える影響とは?
Q2:重複障害の有無が入浴動作に与える影響とは?
Q3:ADL訓練・指導としての入浴動作とは?
はじめに
日本心臓リハビリテーション学会では,心疾患におけるリハの目的は,①生命予後の延長,②再発の防止,③生活の質(QOL)の向上であると定義している1).心臓手術後の作業療法は,早期離床により,デコンディショニングの防止に努め,速やかに日常生活活動(ADL)が自立し,自宅で個々に応じた役割を担えるようになることを目標に実施される.松山赤十字病院(以下,当院)では,心臓血管外科の患者に対し術前から作業療法を開始し,術後も速やかな離床と活動の拡大による退院への支援を行っている.
本稿では入浴が心身に及ぼす影響と,ADL訓練・指導(特に入浴動作に関して)の当院での作業療法研究の結果と考察を紹介する.
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