連載 迷える・悩める・このデータ・7
どんな患者が入浴介助されるのか?
星野 桂子
1
1国立保健医療科学院
pp.533
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901667
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前回示した看護管理者調査では,「入浴要介助者は週2回入浴」という結果であった。もし,入浴介助が必要な患者数を把握できれば,病棟看護要員配置数の調整にも役立つのではないだろうか。
それでは,どのようにすれば入浴介助が必要な患者数を把握できるだろうか。1993年に入浴自立度を調査した時1)は,入浴介助を受けた患者の7.2%が入浴要介助者ではなかった。逆に,入浴要介助の患者で調査日に入浴したのは20%程度であった。1日当たり要介助患者の2割が入浴するとすれば,5日間で1回の計算になり,週2回には及ばない。単純に入浴自立度から入浴介助必要数を推測することはできないということか。
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