連載 川モデル・第6回
主たる介護者となったセラピストの川モデル使用経験
日比野 慶子
,
高橋 理恵
1
1東京都七生福祉園
pp.1122-1125
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200390
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はじめに
本稿では,主たる介護者となった筆者たちが混乱期に川モデルを使用した2例を紹介する.事例A1)は,母親の状態を川モデルで図示することにより,自身の介護を振り返る経過の中で,作業療法の視点から母親の望む暮らしの内容と人生の信念を再認識し,その後の介護に役立てた例である.事例B2)は,パーキンソン病(以下,PD)の母親の症状が短期間で急激に悪化し入院に至ったという失意の状態の中,事例検討会で発表し自身のエネルギー量を回復した例である.川モデルの図示と事例検討会で起こったことを考察する.
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