私のいだく保健婦像
流れる川のように
富山 明子
1
1パイロット万年筆志村工場
pp.17-18
発行日 1964年1月10日
Published Date 1964/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203009
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"人間を愛したいエネルギーで海にむかって,流れる川になりたい"これが私の保健婦像のような気がします.
"川"これは私の現在の仕事の場であり,私であります.事業所の保健婦は企業のなかで,健康の問題について何をとらえ,どんなことを考え,どんな技術を使おうとするのだろうか,の問題は,前進する川の流れに沿いながら考えることにして,保健婦というえたいの知れたような知れないような物(自分)をとらえることが,私の保健婦像だと思います.保健婦は保健婦助産婦看護婦法によれば,保健指導をもって業をなす女子であることの身分制度をもっており,事業所で働く保健婦は,行政機関では労働行政の配下で働き,保健所や国民健康保険で働く保健婦は厚生行政,学校で働く保健婦は学校行政など,それぞれのもとで働きます.だが,保健婦とはだれに,どういうことをする,職業なのでしょう!
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