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特集 地域包括ケアシステムの中でOTは何ができるのか
地域包括ケアシステムにおける作業療法士の姿
OTs' roles in the Integrated Community Care System
宮永 敬市
1
Keiichi Miyanaga
1
1北九州市保健福祉局地域支援部健康推進課
pp.994-999
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200356
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Key Questions
Q1:在宅支援におけるOTの課題とは?
Q2:地域包括ケアシステムにおけるOTの役割とは?
Q3:地域の中のOTの姿とは?
はじめに
昨年,持続可能な社会保障制度の確立を図り,地域における医療および介護の総合的な確保を推進するための法律である,いわゆる「医療介護総合確保推進法」が国会で可決・成立したことは,記憶に新しい.今後,医療制度や介護保険制度の見直しが一体的に行われることとなり,介護の分野では地域包括ケアシステムの構築に向けて,さまざまな取り組みが加速化していくことだろうと思う.
このような社会情勢の変化の中で,われわれOTは専門職としてどのような貢献ができるのだろうか.現時点では,医療機関や介護施設の中でリハ専門職としての業務を行うことが大半であろうが,これからは「地域包括ケアシステム」という幅広い概念の中において専門性を発揮することが求められており,特に地域づくりに対してのかかわり方が重要となる.この中では,OTがその本来の職種としての専門性を発揮できる場面が多々あると考えており,私見を交えながら述べていきたい.
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