特集 今こそ老健での作業療法—地域包括ケア時代にOTの可能性を広げよう
コラム:向き合うことと「待つ」力量
鷲見 よしみ
1
1一般社団法人 日本介護支援専門員協会
pp.832-833
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200308
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人々が生き生きと暮らすためには,本人が「希望している生活」を周囲と折り合いをつけながら,実現しようとする気持ちをもち続けることに加え,制度や社会から支えられている実感をもてることが大切です.また,専門職から,その方がもつ「価値」に合った支援が提供され,家族もまたその手応えを感じ,本人と家族双方が支えられます.
昨年度から,「生活行為向上マネジメントの効果検証」事業に参加させていただき,あらためて利用者に寄り添うことの難しさと大切さを感じました.介護支援専門員に対する利用者評価は,制度上の成果として現れにくい「一緒に考えてくれる専門職」というところですが,このプロジェクトから,介護支援専門員の仕事と生活行為向上マネジメントの本質がとてもよく似ていると感じました.
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