焦点 看護ケアパラダイムの変換をめぐって
解説
住民の力量形成—地域におけるケアのパラダイムシフト
井伊 久美子
1
1兵庫県立看護大学
pp.465-471
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900368
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〔Tさんの発言〕
(75歳のパーキンソン病でほとんど寝たきりの実母を実父と看ている)
1993(平成5)年4月,K区にて会員数約180人,①介護をしている人への情報提供,②介護の実態を地域全体へ伝えていく,③個人では解決できない制度の問題などを行政に提言していく,を活動の3本柱にした「介護を考えるぶどうの会」(以下「考える会」と略)が発足した。
介護者を中核に据えて,「家族の会,関係機関間の話し合い,地域の人々の学習がそれぞれに発展し,同時に3者がこの地域の介護問題について検討し,対応を生み出していく場が機能していくこと」をねらいに筆者ら保健婦が介護者に家庭訪問をし,担当地区でつどいを始め,その1つのつどいから,他地区にも7か所のつどいが増え,発会に至った。家庭訪問を始めて約4年後の発会であった。
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