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特集 今こそ老健での作業療法—地域包括ケア時代にOTの可能性を広げよう
能動的に取り組める作業を通して施設生活に適応し自宅退所に至った認知症高齢者
A case report:The process of active occupations improved BPSD of a person with dementia who returned home from rehabilitation facility for the elderly
小木 健司
1
Kenji Ogi
1
1医療法人社団三成会 介護老人保健施設 南東北春日リハビリテーション・ケアセンター
pp.826-829
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200305
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Key Questions
Q1:認知症高齢者が自宅退所するためにOTが果たす役割とは?
Q2:BPSDに対応するために老健でできる他職種連携とは?
Q3:認知症高齢者が安心して施設で生活するためには何が重要であるか?
はじめに
認知症介護の現場ではたびたび,認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)に遭遇する.このBPSDは時に介護現場の職員の負担となり,認知症高齢者にとっては施設で安心して生活することや在宅復帰を阻害する要因となることがある.
今回,介護老人保健施設(以下,老健)入所によりBPSDが顕著に出現した対象者に対し,生活歴から聴取した作業を用いて介入を行った.その結果,BPSDが改善し自宅退所に至った.以下に,その経過を報告する.
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