進展する地域医師会の公衆衛生活動 老人保健施設の運営—能代市山本郡医師会・2
運営の現状—その入退所状況を中心に
小西 重夫
1
,
田中 武
2
1能代市山本郡医師会
2能代市山本郡医師会立老人保健施設友楽苑
pp.723-725
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901132
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「病状が安定し入院治療より医学的管理のもとに家庭的な雰囲気でリハビリテーションや看護・介護を中心としたケアを提供するという理念に基づいて老人保健施設をつくりましたが,前会長からは県内の老人保健施設のモデルになるような施設にしてくれと厳命されました.そこで建物もアメニティを配慮した快適なものとし,職員も開設前に定員に見合って充実させました.」と開設前の心躍る心境を事務長は振り返る.
とにかく平成3年3月末に竣工し,5月2日の開所に向けて入所定数95床に相当する職員も確保した.ところがいざ開所ということになると,初日の入所希望者はわずか2人だけであった.「医師会は宣伝・広報が下手なのでしょうね.」と事務長は建設から開所までが多忙で,建物の竣工,職員の確保に神経が奪われ,入所案内などの地域への広報活動が十分に展開できなかったと述懐する.
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