特集 多職種アウトリーチ
扉
足立 千啓
1
,
香山 明美
2
,
長野 敏宏
3
1訪問看護ステーションACT-J
2宮城県立精神医療センター
3御荘病院
pp.179
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200146
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特集にあたって
精神科領域においては,2004年(平成16年)から「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健医療福祉施策の基本理念に基づき「精神保健医療福祉の改革ビジョン」が進められ,医療・福祉分野それぞれにおいて,在宅支援体制の強化が施策として打ち出されている.入院医療・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携,在宅医療の充実が重点課題となっており,地域生活を支える多職種チームでのケアシステムの構築を図ることが一つの柱となっている.多職種チームでのアウトリーチに関しては,重症精神障害者を支えるACT(包括型地域生活支援プログラム)の取り組みに加え,2011〜2013年度(平成23〜25年度)の「精神障害者アウトリーチ推進事業」が記憶に新しい.
障害者制度の大きな変革期において,精神科領域のOTはどのような役割を果たしていくことができるのだろうか.OTの多くが時代の流れを肌で感じ,院内作業療法やデイケア等を中心とした業務に従事する現状に葛藤を抱えながら,役割の拡大を模索している印象がある.
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