Japanese
English
症例報告
多職種連携によりクライエントの職務遂行の質が向上した1事例
Quality of job performance has been improved by interprofessional work:A case report
泉 良太
1
,
佐久間 真由美
1
,
高野 義隆
2
,
佐藤 卓也
2
Ryota Izumi
1
,
Mayumi Sakuma
1
,
Yoshitaka Takano
2
,
Takuya Sato
2
1新潟医療福祉大学
2新潟リハビリテーション病院
キーワード:
多職種連携
,
脳卒中片麻痺
,
復職
Keyword:
多職種連携
,
脳卒中片麻痺
,
復職
pp.1180-1184
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200033
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Abstract:片麻痺を呈しながらも金属加工業と神主の職業に復帰することができた事例を経験したので報告する.作業療法では,復職における職務遂行能力向上に必要である自動車運転評価,実際の動作を考慮した右上肢機能改善,職場環境の相談・調整を中心とし,多職種で連携してアプローチを計画した.その結果,運転は条件つきで可能となり,右上肢機能向上と職場環境の調整により仕事に必要な動作が可能となった.職務遂行能力が向上した理由としては,特に多職種連携による早期の自動車運転再開,振動療法による痙縮の軽減,PTの提案による短下肢装具変更による動作獲得が大きいと考えられる.したがって,復職に際して,より質の高い職務遂行能力を獲得するために作業療法を行う場合には,多職種と連携し,実際の動作につながる練習を行い,対象者に何が必要なのかをしっかりと熟考し,機能回復練習の手技を選ぶ際には偏りのない多角的なアプローチが必要であることが示唆された.
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