増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第2章 支援技術Ⅰ 急性期から回復期の基礎
4 急性期・回復期におけるポジショニングとシーティング
押川 武志
1
,
小浦 誠吾
1
Takeshi Oshikawa
1
,
Seigo Koura
1
1九州保健福祉大学
pp.607-612
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100546
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序論
脳血管疾患(以下,CVD)は身体・老年期分野においてかかわる可能性の高い疾患の一つであり,『高齢社会白書』1)によると要介護等の介護が必要となった原因の1位(21.5%)にもなっている疾患である.このCVDの特徴は突然の発症による運動障害,感覚障害および高次脳機能障害等により,自身での姿勢のコントロールができない状態となり,その間に非対称な姿勢が形成されることがある.このため急性期・回復期におけるポジショニング,シーティングは,OTが考慮すべき重要な因子であり,治療効果をさらに高める可能性があると考えられる.
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