Japanese
English
研究
パーキンソン病への脳深部刺激療法と作業療法―視床下核刺激療法前後の運動機能と認知機能の推移
Occupational therapy and deep brain stimulation for Parkinson's disease:change in motor and cognitive functions before and after the treatment
藤井 園子
1
,
梅村 淳
2
,
寳珠山 稔
3
Sonoko Fuji
1
,
Atsushi Umemura
2
,
Minoru Hoshiyama
3
1名古屋市立大学病院リハビリテーション部
2順天堂大学脳神経外科
3名古屋大学脳とこころの研究センター
キーワード:
パーキンソン病
,
視床下核刺激療法
,
作業療法
Keyword:
パーキンソン病
,
視床下核刺激療法
,
作業療法
pp.514-519
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100521
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Abstract:脳深部脳刺激療法(deep brain stimulation:DBS)は進行期パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)の運動症状の改善を目的として近年行われるようになった機能的脳神経外科治療である.DBSの効果は顕著であるが,術後の作業療法に関連した認知機能や精神症状への影響が問題となる.本研究ではDBSを受けたPD患者54名の術後の運動機能と認知症関連症状の推移を明らかにした.手術直後には,注意機能,ワーキングメモリ,視空間認知,構語機能の低下が認められたが,うつ症状は改善した.また,術後に幻視は改善したが,転倒についての改善は明らかではなかった.DBSでは運動機能に一定の改善が得られる一方,認知機能の変化について詳細な評価と介入が必要と考えられた.
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