特集 パーキンソン病の最新知見と効果的な理学療法
Topics
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法と理学療法
土山 裕之
1
,
高尾 和孝
1
,
坂井 登志高
1
,
旭 雄士
2
,
池田 清延
2
Hiroyuki TSUCHIYAMA
1
,
Kazutaka TAKAO
1
,
Toshitaka SAKAI
1
,
Takashi ASAHI
2
,
Kiyonobu IKEDA
2
1金沢脳神経外科病院リハビリテーション部
2金沢脳神経外科病院脳神経外科
キーワード:
パーキンソン病
,
脳深部刺激療法
,
キシロカイン筋注療法
Keyword:
パーキンソン病
,
脳深部刺激療法
,
キシロカイン筋注療法
pp.1215-1217
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202484
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1.パーキンソン病に対する脳深部刺激療法
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は,脳内のドーパミン減少により振戦・強剛・動作緩慢・姿勢保持障害などを来す神経疾患である.PDに対し早期より内服治療が行われるが,進行期になると内服治療を行ってもウェアリングオフ現象,オン-オフ現象,ジスキネジア,腰曲がりなどの症状が出現してくる.脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)は,脳内に電極を挿入し電気刺激をすることでPDの運動症状を軽減させる治療法である.
本邦ではPDの運動障害に対してDBSが2000年に保険適用となり,当院では2015年1月〜2021年5月までの間に進行期PD患者に対してDBSを81例に施行している.また,術前評価や刺激装置交換,刺激調整などで多数のPD患者の入院を受け入れている.PDに対するリハビリテーションは早期からの介入が必要であり1,2),DBS施行後もリハビリテーションの継続が重要である.
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