Japanese
English
特集 認知症の方への地域生活支援―これからのOTに求められること
現在の認知症ケアの動向と認知症初期集中支援チーム
A trend of the current Dementia care and an early intensive support team of the Dementia
小川 敬之
1
Noriyuki Ogawa
1
1九州保健福祉大学
pp.450-455
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100505
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:日本における認知症問題の現状とは?
Q2:認知症初期集中支援チームの役割とは?
Q3:認知症初期集中支援チームにおける作業療法(士)の役割とは?
2012年(平成24年)1月,国立社会保障・人口問題研究所が出した日本の将来推計人口では50年後(2062年)には人口が約8,500万人と減少し,また高齢化率は40.1%と推計され,高齢者を支える生産世代の割合が大幅に減少することが予測されている(図11)).こうした推計が出される中,さまざまな連携のもと地域単位で支え合う社会システムの見直しが迫られており,2025年までに計画されている地域包括ケアシステムの構築は,日本の未来に向けた大きな第一歩だといえる.
この地域包括ケアシステムとは,重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,住まい,医療,介護,予防,生活支援が一体的に提供される「自助」,「公助」,「互助」,「共助」を整備・推進していくシステムのことである(図22)).
Copyright © 2014, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.