Japanese
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特集 OTのスタッフ育成
急性期病院でのOT育成の実際
Professional development of occupational therapists in acute care hospital
加藤 啓之
1
,
山田 将之
2
,
加藤 正樹
1
,
澤 俊二
2
Hiroyuki Kato
1
,
Masayuki Yamada
2
,
Masaki Kato
1
,
Shunji Sawa
2
1藤田保健衛生大学病院
2藤田保健衛生大学
pp.19-23
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100377
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Key Questions
Q1:急性期のOTに必要なリスク管理は?
Q2:OT教育のポイントは?
Q3:組織的教育システムのポイントは?
はじめに
藤田保健衛生大学病院(以下,当院)は,急性期を中心に,幅広い疾患層の患者にリハを行っている.対象は,主に身体機能に障害をもつ患者である.高齢者や合併症を有する,全身状態が不安定な患者が多く,リハ中の急変リスクは高い.また,早期リハに伴い,ベッドサイドでのリハが増加しており,各種点滴ルートやドレナージチューブの管理,安全・感染管理の対応が必要となる.
近年,当院リハ科の規模拡大に伴い,経験の浅いOTの割合が多くなり(図1),経験を積んだ先輩OTが後輩OTに十分な指導をする機会をもちにくくなっている.また,ベッドサイドのリハが多いことで,OT個々の技量に依存しやすい状況にあり,OTが集まる訓練室内に比べて,先輩OTから患者を介した直接の指導を受けにくい環境にある.
そのような状況の中での,当院のOT育成についての取り組みを紹介する.
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