Japanese
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特集 OTのスタッフ育成
これからのOTに対する「社会性教育」―ゆとり世代に対するコミュニケーション教育とモチベーションに関する人材育成の具体策
“Social education”to a future occupational therapist―The concrete plan of the human resources development about the communication and motivation to a generation of cram-free education
三好 貴之
1
Takayuki Miyoshi
1
1株式会社メディックプランニング
pp.14-18
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100376
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Key Questions
Q1:社会人教育におけるゆとり教育世代への対応とは?
Q2:働くモチベーションとは?
Q3:社会性教育の具体策とは?
なぜ,OTの社会人教育が重要になってきているのか
OTの有資格者数は,約6万6,000人となった.2000年(平成12年)の介護保険導入をきっかけに急増したOT養成校の影響もあり,今では毎年約4,000人が国家試験に合格し,医療機関や介護施設等へ就職している.つまり,ほとんどのOTは経験年数10年未満の「若いOT」であり,3年未満のOTは,常に20%をキープしている状況である.それは,「OTとしても社会人としても教育が必要なスタッフ」が常に職場に存在しているということであり,OTの質ということを考えると,職場の中でOTとしての専門教育と同時に社会人としての教育も同時進行で行わなければならないことを意味している.
筆者は現在,医療機関や介護施設に対する「経営コンサルタント」として自ら事業を立ち上げて活動している.具体的には,全国の医療機関や介護施設に対し,収益性の改善もさることながら,いかにリハを強化した組織運営ができるかを経営者や経営幹部の皆さんに指導している.そして,そのコンサルティングプロセスでいつも出てくる問題は「リハ部門の教育」である.もっと言えば,「教育者やリーダーの不足」である.
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