提言
地域で活躍できるOTの育成—回復期にできること
池田 吉隆
1
Yoshitaka Ikeda
1
1医療法人社団 輝生会
pp.1170-1171
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200734
- 有料閲覧
- 文献概要
筆者は,年度初めに頼まれた仕事は断らないと決めており,本稿の執筆依頼も快く引き受けさせていただいた.しかし,いざ筆を執ると何を書くべきか,なかなか難しいものである.そこで,少し硬い内容になるかもしれないが,筆者が最近考えていることについて文章化することをご理解いただき,ご一読をお願いしたい.
筆者は,5つの拠点をもつ医療法人で働いている.拠点の内わけは,2つの回復期リハ病院と3つの在宅総合ケアセンターである.当法人は事業を運営するにあたり,3つの重点項目を掲げている.①回復期リハの推進,②在宅リハケアの推進,③地域リハ(地域包括ケア)の推進である.すなわち,回復期と生活期のリハケアに力を入れている法人であり,地域密着型の運営を図るため,地域リハ研究会や地域リハ支援センターの役割をそれぞれの拠点で担っている.当法人理事長 石川 誠の言葉に「在宅を知らずして回復期を語るなかれ,回復期を知らずして在宅を語るなかれ」とあるように,回復期から生活期までの対象者を中心にかかわり,どちらのステージでも活躍できるスタッフの育成を目指している.
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.