教育セミナー 消化器一般外科領域における技術認定—審査基準と採点のポイント
腹腔鏡下総胆管結石手術
徳村 弘実
1
1東北労災病院外科
pp.481-486
発行日 2006年8月15日
Published Date 2006/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900731
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
胆嚢摘出時に10%以上に総胆管結石を合併する.そのため,腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparo-scopic cholecystectomy:以下,LC)が開始された直後から,総胆管結石症に対する腹腔鏡下手術が始められた.腹腔鏡下総胆管結石手術はいまだ十分普及してはいないのが現状であるが,十二指腸乳頭機能が完全に温存できること,胆嚢・胆管結石の治療が1回の手技で同時に完結できること,そして開腹手術に比べ創が小さく低侵襲性であることなど,腹腔鏡下手術の中でもメリットの大きい手術である.
今回の内視鏡外科技術認定審査改定で,胆道の技術審査術式に独立して取り上げられるようになった.経胆嚢管法が新たに審査手技として加えられた.また,臓器別の審査上の配点が,以前は胆嚢摘出30点に総胆管結石手術10点の計40点であったが,胆嚢摘出15点と総胆管手術25点に変更された(表1).ここでは,それぞれの審査基準に則り,提出ビデオの手技上のポイントを述べたい.
Copyright © 2006, JAPAN SOCIETY FOR ENDOSCOPIC SURGERY All rights reserved.