特集 下肢静脈瘤に対する内視鏡下手術の現状と進歩
〔エディトリアル〕日本におけるSEPSを含む内視鏡下静脈手術の評価と位置づけ,今後の発展性について
清水 一雄
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1日本医科大学外科学講座(内分泌・心臓血管・呼吸器外科部門)
pp.234-235
発行日 2006年6月15日
Published Date 2006/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900694
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はじめに
1953年にLintonが静脈うっ滞性潰瘍に対し,直達法により筋膜下で弁不全を伴う穿通枝を処理する術式の有効性を報告して以来,アプローチ経路を変えるなどの術式改良が行われたが,いずれの直達術式も病変皮膚部に新たな侵襲を加えることに伴う合併症が解決できなかった.結果として静脈うっ滞性皮膚炎や潰瘍の多くは外科的根治術を諦め,バンテージによる圧迫療法や各種創傷処置を恒久的に必要とする難治性の下腿潰瘍・うっ滞性皮膚炎とされていた.
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