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早期胃癌に対して,RI法および色素法の併用によるsentinel node navigation surgery(SNNS)を応用した腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)を行った.SNNSに用いたtracerは,RI法として術前日の午後4時に99mTC-tin colloidを内視鏡下に腫瘍の粘膜下へ注入した.また,色素法では術当日,patent blue液を全身麻酔下に同様に内視鏡下に注入した.本法は倫理委員会の承認と,患者およびその家族の同意を得て施行した.症例は12例で,年齢は25〜78歳であった.腹腔鏡下および摘出標本の判定によってblue nodeとhot nodeに判定されたsentinet node(SN)は平均3.1個であった.全例で術中迅速診断によって転移陰性を確認し,リンパ節郭清はD1+α(No.7+8a)とした,再建はBillroth I法,手縫いで行った.手術時間はSNNSに要する時間を含めて平均337.3分,出血量は平均84.2 mlであった.また,術後のCRP,白血球数およびIAPの変動では,同時期に施行した開腹的幽門側胃切除術に比較して良好な傾向を認めた.平均術後在院日数は17.3日で,全例が合併症もなく退院した.LADGを施行する際,SNNSを併用することでリンパ節転移についての情報を得ることができ,許容範囲内での郭清の縮小も合わせて,QOLの向上が期待される手術療法となるものと考えられた.
We performed laparoscopy-assisted distal gastrectomy (LADG) using sentinel node navigation surgery (SNNS) by a combination of RI and staining for early gastric cancer. The tracer employed for SNNS was 99mTc-tin colloid infused submucosally in the tumor endoscopically at 4: 00 PM the day before surgery for RI, and pat-ent blue solution endoscopically infused similarly under general anesthesia the day of surgery in the case of staining.
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