内視鏡外科手術に必要な解剖と術野の展開・6
横行結腸
宮島 伸宜
1
,
山川 達郎
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
pp.555-559
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900276
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はじめに
大腸疾患に対する腹腔鏡下手術は多くの施設で行われるようになったが,まだ普及し定着したとは言えない.特に,大腸癌に対して腹腔鏡下手術を行うにあたっては,適応となるstageに関する一定の考え方はなく,術式も固定化していないのが現状である1).腹腔鏡下手術を行うために最も重要なことは解剖の把握であり,とりわけ膜の解剖を理解することが要点である.本稿では横行結腸の解剖と術野の展開について,膜の解剖を基本として述べる.
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