特集 21世紀の内視鏡下手術の展望
〔エディトリアル〕特集によせて
出月 康夫
1
1埼玉医科大学総合医療センター外科
pp.8-9
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900096
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医学,医療が長足の進歩を遂げた20世紀も余すところ1年足らずとなった.近代外科の誕生は400年前のAmbroíse Paréに遡るとされているが,現在行われている医療のほとんどは今世紀の後半,最近50年の間に実現されたものである.本学会が取り組んでいる内視鏡下手術は,そのなかでも最も新しい領域である.
来年から始まる21世紀の医療がどのようなものになっていくか,内視鏡外科がどのように進歩し,どのように医療のなかで位置づけられていくのかは,誰もが等しく関心をもっているのだが,現時点でそれを正確に予測することは大変に難しい.私を含めてほとんどの外科医は,内視鏡下手術などというものが,今のようなかたちで,またこのように急速に普及しようとは,15年前には夢想だにしなかった.
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