特集2 ERスタンダード 敗血症—GLやエビデンスをふまえた実臨床でのアクションとは
【Part 1】総論
1.敗血症診療ガイドラインをおさらいする—初療担当医が知っておきたい要点とその向こう側
近藤 豊
1
Yutaka KONDO
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院 救急診療科
pp.526-532
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200129
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
敗血症診療は,国や地域によって治療方針やその予後も異なる。そのため,当該国の実情に合わせた診療ガイドラインが望まれており,日本では,日本救急医学会と日本集中治療医学会が合同で『日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)』を作成し,日本の敗血症診療の推奨を提示している1,2)。一方で,米国集中治療医学会*1と欧州集中治療医学会*2が合同で策定した『敗血症診療国際ガイドライン2021』(以下,SSCG2021*3)が2021年に公表された3,4)。
本稿では,救急外来で必要なガイドラインに関わる知識や推奨をおさらいし,最新のガイドラインの変更点やガイドラインからわからないこと,今後の展望についてまとめる。
Copyright © 2024, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.