特集2 ERスタンダード 敗血症—GLやエビデンスをふまえた実臨床でのアクションとは
扉
山上 浩
1
,
佐藤 信宏
2
1湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科
2新潟市民病院 救急科
pp.525
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200128
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救急医や救急担当医にとって敗血症は,診ない日はないほどコモンな症候である。国内でも診療ガイドライン(J-SSCG2020)が発表されているが,救急現場の医師は,敗血症の可能性を早期に認識し,必要な検査を迅速に行い治療も同時並行で行う,という姿勢が大切である。
本特集では,今一度,医師個人がエビデンスに基づいたプラクティスを行えること,また施設や地域でコンセンサスを築き,敗血症診療のレベルアップを図ることを目的としている。Part 1でガイドラインのポイントを押さえながら,初療アクションの流れを確認し,Part 2で輸液,循環作動薬,気管挿管,抗菌薬,緊急ドレナージ,デバイスについて実践的内容などを学んでいく。また,高齢者救急が中心となっている今,在宅医との連携も非常に重要になってきている。救急と在宅の診療コンセンサスをいかに築くか,にも目を配る。
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