What's your diagnosis?[263]
アジアの壁の向こう側
大塚 陽平
1
,
風間 亮
2
,
浜田 禅
2
1飯塚病院総合診療科
2堺市立総合医療センター総合内科
pp.1301-1306
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205078
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
病歴
患者:54歳、女性
主訴:発熱
現病歴:10年前にBasedow病と診断され、チアマゾールの内服が始まった。9年前から乳がんで現在は再発なく、経過良好であった。
14日前、スキー旅行から帰宅後に、倦怠感、食欲低下を自覚し、翌日には悪寒戦慄が出現した。9日前、腹痛と水様性下痢が出現し、38.5℃の発熱があった。7日前より咽頭痛と嚥下時痛が出現し、近医を受診、セフカペン、アセトアミノフェンを処方された。3日前、右示指・中指の近位指節間(PIP:proximal interphalangeal joint)、右第1趾、左第2〜5趾が腫脹した。発熱が継続し、原因検索目的で当院紹介受診となった。
ROS陽性:発熱、悪寒戦慄、咽頭痛、嚥下時痛、腹痛、下痢、関節痛、発熱の日内変動、ドライアイ
既往歴:9年前 発作性心房細動でカテーテルアブレーションで治癒、9年前 乳がんで乳房切除術、8年前 乳房形成術
薬剤歴:チアマゾール5 mg
アレルギー:なし
嗜好歴:喫煙歴なし、機会飲酒
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.