特集 内科エマージェンシー
各論(緊急度と頻度の高い疾患を中心に)
16.発熱—治療と診断を並行して行う敗血症,敗血症性ショックの初期対応
近藤 豊
1
Yutaka KONDO
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院 救急災害医学
pp.901-907
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900736
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
[要点]
●敗血症は早期診断,早期治療が最も重要であり,ERでは迅速な判断と介入が求められる。
●蘇生は心肺停止の状態だけに実施されるのでなく,敗血症でも初期蘇生が求められる。適切な輸液,酸素投与,人工呼吸管理,血圧管理などが初期蘇生で重要である。
●初期蘇生が終われば,抗菌薬の投与が次のポイントで,そのタイミングを逸してはならない。Gram染色や血液培養結果などを参考にしながら適切な抗菌薬を選択し,敗血症患者の予後改善に努める。
Copyright © 2019, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.