特集1 救急医療のリベラルアーツ 救急部門:使命と収益のハザマ
4.二次救急病院で年間1万台超を応需する経営・運営戦略とは?
舩越 拓
1
,
井出 恵伊子
2
Hiraku FUNAKOSHI
1
,
Eiko IDE
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救命救急センター
2東京ベイ・浦安市川医療センター 経営企画室
pp.510-517
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200126
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二次救急医療施設は救命救急センターと比較して入院割合が低く,入院しても単価が安い。救急車応需数を増やして「数」でカバーしようとしても,24時間対応の体制構築にかかるコストを相殺できるものではなく,応需数の増加に伴う追加の必要コストも無視できない。また,(入院病棟をもっていない)ER部門となると,経営の観点からはさらに逆風に晒されることになる。
年間1万台強を応需する救急部門の立場から,一般急性期病院の経営にどのように貢献できるのか,そしてそれを経営陣にどううまく伝えるのかを概説する*1。
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